運転免許と心の葛藤

毎朝、「新聞の人生相談コーナーを読む」という日課を続けています。

アメリカ人がどんなことで悩み人気コラムニストがどんな解決策を示すのか。

これがとても興味深いのです。

多くのケースでは日本人とあまり差がないのですが、たまに驚きの相談内容やアドバイスが示されることがあります。


そして今朝の新聞。

運面免許のない夫へ、妻からの不満。「夫は数回、運転免許のテストを受けましたが、落ちてしまいました。テストもイヤイヤ受けているという感じで、本人のやる気が感じられません。あれでは合格しないのも無理がありません。セラピストのところにも行ってくれません。もういい加減にうんざりです」


グサリ、ときました。

私も運転免許証を持っていないからです。

ハワイの前、サンディエゴに住んでいたころに三回ドライビングテストに落ちて、そのまま挫折。


アメリカは、ペーパーテストに合格すると、免許所持者を助手席に乗せていれば車道を運転できるので、私も練習をかねてかなり遠くまで出かけました。

高速道路や舗装されていない田舎道を運転して、片道2時間あまりの小旅行にも行きました。

期間にすると半年あまり、ほぼ毎日、運転していました。

でも、落ちました。

三回落ちるとまたペーパー試験からやり直しです。

そのときに思ったのです。

これはきっと神様からの思し召し。わたしは運転免許を持つべきではないのだと。


幸い、そのあとすぐにハワイに引っ越すことが決まって、ワイキキ徒歩圏内に住み始めました。

そもそも私は歩くことが大好きです。

遠出したいのであれば、このあたりはバスも充実しています。

自転車に乗ればファーマーズマーケットで重たい野菜をたくさん買っても大丈夫。

運転免許証、いらないのです。


と、ママ友たちに伝えると、皆優しいまなざしで、

「みず紀さん、大丈夫だよ。つづけていれば必ず免許取れるよ!」


わたしは決して強がってはいません。運転免許証はいらないと心の底から思っているのです。

仮免中、車道を運転をしているとき、いつも心の中で「怖い怖い」と思っていました。

運転している最中、どこかにクラッシュするイメージが何度も浮かびました。

わたしは車を運転することに向いていないのです。


新聞の人気コラムニストは、「なぜ運転免許をとることに心の葛藤が生じるのか、その辺をセラピストと話し合ってもらいたいところですが、当人がセラピスト嫌いなら仕方がありません。あなたが聞き出してみましょう」とアドバイスをしていました。


「運転免許を取るのに乗り気でない」というだけでセラピストに相談することに驚いてしまいますが、わたしの心の抵抗も、もしかしたら何かの心の傷が原因になっていたりもするのでしょうか。


いえいえ、私は本当に運転免許を必要としていないのです!!


もちろん、もし車を上手に運転できるのならば、日常生活はだいぶ楽になるでしょう。

炎天下、時間にルーズなバスを延々と待つ必要もなくなります。

たくさん歩くことを想定しなけれれば、おしゃれな靴だって履いて出かけられます。

悲しい出来事があったときには、気分転換にノースショアのサーファーたちを眺めに行く事だってできるでしょう。


でも、私にとって運転することは、命と引き換えにすることと同じこと。

そのぐらい、怖いのです。


あれ。

もしかしたら本当に、何か心にトラウマでもあるのかしら?

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早田みず紀 mizuki hayata〜official

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